栃木城は、天正19年(1591)皆川広照の居城だった皆川城にかわって築かれたとされ、本丸、東二の丸、蔵屋敷、東三の丸、南三の丸からなる城郭で、城の鬼門に東宮神社が祀られている。城の南は円通寺、西は杢冷川(もくれいかわ)を隔て町に接している。
のちの栃木宿を城下として近隣の郷村から諸社寺を現在地に移し計画的な町づくりを行ったが、城は慶長14年(1609)に築城からわずか19年後の破却となった。
現在は、堀の跡や土塁の一部が残るだけとなっている。
この城址の一部は昭和47年(1972)に市指定文化財(史跡)となっている。